いつかパラソルの下で

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

やっぱり私は女流作家のほうが好きなのかも。
なんていうのかな、ひたすら文章が美しい。
森絵都の話は、日常にちょっとしたエピソードが起こって、主人公がいろいろ考えたり動いたりして、結局日常の中に少しの希望を見つけて、勇気をもらえるというストーリーが多いです。
児童文学専門だったので、私が成長するに連れて悩みも変わり、あまり彼女の小説は読まなくなってしまっていましたが、初めての大人向けの話ということで、かなり期待していました。
いや、もうおもしろすぎてやられたよ。さすがです。
達郎と別れ話をするシーンと、父の故郷でイカをリバースしたあとの悟ったシーンが泣けました。
こういう話を書く女流作家って他にいないのかなぁ。
本当に素晴らしかったです。
明日もがんばって生きていこう。