ポエトリー アグネスの詩

2012.04.01@シアターキノ
2010年/韓国/139分
Poetry/시(シ)


キノ20周年でスタンプラリーが開催されていて、「セイジ 陸の魚」と「ポエトリー アグネスの詩」と好きな1作品を観て応募すると、フリーパスが当たるとのこと。
たしか1ヶ月フリーパスが2名と、1年フリーパスが1名なので、そうそう当たらないとは思いますが、せっかくなので参加してみることに。
イ・チャンドン監督作は今まで「オアシス」しか観たことがなく、これを観たのも母親に猛烈にすすめられたからでした。
同監督作の「ペパーミント・キャンディー」も母親にすすめられましたが、いつも利用しているTSUTAYAに在庫がなく、未見です。
そんなわけで、母親を誘って観に行って来ました。
正直、「オアシス」はそこまで好きじゃありませんでした。
「うん、まぁ、わかるんだけど、暗いよね」という印象です。
暗い映画が嫌いなわけでは決してないのですが、「ポエトリー アグネスの詩」を観て、思ったこと。
「私、イ・チャンドンの映画あまり好きじゃないかも」です(笑)。
日常を淡々と描く映画も好き、何かしらの問題が起きて結局解決もせず何も変わらないというオチの映画も好き、なんだけど!
どこまでもどこまでも、鬱屈している。
主役のおばあちゃんが最後まで孫と事件について話せなかったり、娘にも話せなかったり、もやもやしたまま終わるのがなんともやるせなくて、ずーんと来ました。
私の中で許容範囲の重さじゃないと言うか・・・ただひたすらつらいばかりだった。
介護の仕事で行ってた会長との交わり、吐き気すら及ぼしてしまうほどに苦しかった。
しかもそのあと脅迫して孫の強姦容疑の口封じに大金せびるとか・・・。
ありえなさすぎてひたすら怖かった。
あー、思い出しただけで気持ち悪い。
痛い、無理、助けて(笑)。
ほんの少しの希望も感じられなかったのがつらかったけど、詩を書いてどこかに逃亡して、どこかで幸せに暮らしているのかな。
そう思わないとやってられない。