散々騒がれている芥川賞受賞作を給料日に
自分へのご褒美として買ってあげました。
そんなけち臭いお金の使い方しかできない自分に
少し腹が立ったけど、お金には変えられない
新たな感情を覚えることができるのではないかと
私は大きな期待も抱いていました。
同年代の女の子が書いた文章は、あまりに身近で
余計に私の醜さを痛感させられました。
私と彼女は、一体何が違うのだろう。
そんなことばかり考えていました。
蹴りたい背中」でにな川が感じた
「近付けば近付くほど遠くなる」あの悲しさ。
いくら頭で忘れようと思っても、とても忘れられません。
文章に共感させられると、私は余計つらくなるし、
余計何かを始めなければいけない気持ちになります。
だけど何をしたらいいかわからない。したいことなんてない。
面倒くさい。動きたくない。ずっと寝ていたい。
こんな私に、明るい未来など待っている訳がない。


自分じゃ何もできないくせに、人に文句を言うことばかり覚えて、
私は一体何がしたいんだろう。私が一番醜い。