私が「リリイ・シュシュのすべて」を初めて読んだのは
DVDが発売される1ヶ月くらい前だったかなーと記憶しています。
たまたま書店で見つけて「これは買うしかない!」と思って買いました。
本を読むのが相当遅い私ですが、これは結構すらすら読めた記憶があります。
内容がいつも見慣れてる掲示板形式になってるので
なんか軽い気持ちで読めたっていうのもあるのかもしれませんが。
でも最後に残った感情は「軽い気持ち」なんかではありませんでした。
いつの間にかできあがっていくドラマ。不思議な話。
私は「リリイ・シュシュのすべて」の公式HPがオープンした頃から
公式HPにはときどき行っていたのですが、
掲示板の意味が全然わからずただ見ているだけでした。
で、本を読んだときに初めて気付いたんですね。
でも公式HPの掲示板で感じた気持ちは耐え難いものでした。
嘘なのか本当なのかわからない、インターネットという世界で
一番恐いものがリアルに感じられた気がしたんです。
あまりのめり込まなくて良かったなーと今冷静になって思います。
本を読んだのはもうだいぶ前のことだし、読み返してもいません。
「語る」なんて大層なことは到底できそうもないんですが、
とにかくあの文章に引き込まれて朝方までずっと読み続けていました。
読み終わったあとお母さんに「おもしろかったよ!」と言って
読ませたんですが、何ページか読んだところで読めなくなったらしいです。
私が掲示板で感じたのときっと同じ気持ちだったんだろうなーと思います。
私の場合は本は完全に別物として考えられたので良かったんですが。
なんか今までにない本に驚きを感じながら読み終えたときのあの感情、
今でも忘れられません。今でも大切に本棚に置いてあります。
今後も「リリイ・シュシュのすべて」は私に多大な影響を及ぼすんだろうなー。
良いことも悪いこともうまく受け止められる人間になりたいです。