夜の朝顔

夜の朝顔 (集英社文庫)

夜の朝顔 (集英社文庫)

ものすごく長い期間をかけて、やっと読み終わりました。
読書って本当に習慣だよね・・・。
通勤電車で読み始めるとしばらく勢いよく読んでるのに、一旦やめるとまた始めるきっかけがなかなかできなくなってしまう。
漫画は家で読むけど、小説はほとんど家では読まない。
だから余計時間かかっちゃうんだな。
そんなわけで、びっくりすることに2006年に発行された本作品をやっと読み終えました。
最近新刊出てないなーと思っていたんだけど、2008年から活動休止してたんだね。
本当に大好きな作家なので、残念です。
地元の東北が被災したことで精神的にもダメージ受けてるようだし、復帰まではまだまだ時間がかかりそうかな・・・。


この作品は、入道雲が消えないように、五月の虫歯、先生のお気に入りが好きでした。
特に書き下ろしの五月の虫歯は涙が出た。
最後に収録されていた表題作では学年が書かれていなかったんだけど、茜ちゃん、塔子ちゃんとはどうなっちゃったんだろう?
やっぱり心の溝は埋まらないままだったのかな・・・。
小学校の記憶なんてほとんど残ってないけど、私は本当に困った生徒だったと思う。
先生には嫌われてばっかりだったような気がするな(笑)。
いまいち周りの流れに付いていけないようなところがあるセンリとは、そういう部分で非常に共感できました。
忘れかけてた子供ながらの悩みや、漠然とした不安や・・・リアルに思い出せた気がする。
たまには思い出して、自分を見つめ直すのも悪くないな。