アッシュベイビー

アッシュベイビー (集英社文庫)

アッシュベイビー (集英社文庫)

連休に読む作品ではなかった!
だけど読み始めると止まらなくて、一気に読んでしまいました。
蛇にピアス」のときも感じたことだけど、金原ひとみの小説には常に痛みが付きまとう。
共感できる部分もありながら、そこまで自分を追い詰めて、痛みを増殖させる必要はあるのだろうか?とやけに冷静な自分が傍観していたりもする。
この本を読んでる途中にうたた寝してしまったんだけど、獣姦した上に殺すなんてシーンが出てきたせいか、虎に食べられそうになって必死で殺す夢を見てしまった。
非常に後味が悪い。
私は痛いのは嫌いだ。
この人のためなら死ねる、なんて思ってしまうほど(今思えば錯覚だったのかもしれないけど)人を好きになったことはあったけれど、きっと痛みには耐えられなかっただろう。
私はやはり現実にしっかり生きていたい。
アヤに対抗するように、地に足を付けて生きたいと思った。