底辺女子高生

底辺女子高生 (幻冬舎文庫)

底辺女子高生 (幻冬舎文庫)

うん、おもしろかったです!
ヒクツ病とかすごいわかる。
私も作者の豊島さんと大体同年代で、今「女子高生」の真っ只中ではありません。
なので、冷静に「どうしてあんなに毎日つらかったんだろう」と振り返ることができます。
だからこそ余計に共感できたのかもしれない。
今「底辺女子高生」の真っ只中にいる人は、この本を読んでも「明るい未来なんて存在しない」とヒクツ病のほうが勝ってしまうかもしれないもんね。
だけど、絶対「底辺」のままではありませんよ。
学校は、社会の場に出たときに「特別な場所だったなぁ」と思うことになると思います。
あんなにグループ組んで「仲良しな私たち」を作る必要なんてないわけだし、私は私で、社会はそれを尊重してくれます。
自分は自分でいいんだ。無理をしなくてもいいんだ。
社会に出たときに一番思ったことです。
どうにでもなれるんだよ。世界は私の思うままだよ。
卑屈になること、ありません。
だけど、現在「底辺女子高生」真っ只中なあなたは、思う存分卑屈になっていてもいいかもしれない。
大人になって、社会に出たとき、人の気持ちを考えられる人になれると思います。
ってなんだか、偉そうだけどね。ほんとにそう思うんです。
だからあんまり悲観せず、毎日毎日を大切に生きましょう。
そんな私も、いまだに学生時代のトラウマから抜け出せていませんが。
そういう人きっとたくさんいるよね。みんなでがんばりましょうね。
すごく軽いタッチで書かれた文章なのに、あらゆるところで共感できた。
喜怒哀楽すべてが凝縮されていて、それは「青春」の一言で表現できました。
私も大人になったんだなぁ。こうやって過去を振り返る余裕がある。
素敵なことですね。また自分に「底辺」を感じたときは、読み返してみよう。